【USCPA FAR】USGAAPとIFRSでの低価法
USGAAPと混同しちゃいそうなので整理。
テストでは以下のような情報が出てきてIFRSでの低価法をやらせてきます。
①Recorded Cost (historical cost) 100
②Net replacement cost 90
③Sale price 200
④Cost to sellor dispose 50
⑤Normalprofit margin 100
まずはUSGAAPのやりかたからおさらい。
USGAAPは3つの金額を作って、真ん中にある金額を適正価格Market valueとして、Historical cost、つまり今Balance sheetにのっている金額と比べさせます。
①Ceiling Net realizable value
一番高いシナリオ。売値から売るときに発生するコストを引く。
200 – 50 = 150
②Floor Net realizable value からマージン抜いた金額
一番安くなるシナリオ。マージンも抜いちゃうから、実際どれだけ儲かるのか?の金額に近い
200-50- 100 = 50
③再調達価格、また買ってくるといくらかかるの?
90
この中で真ん中の金額である③がマーケットバリューになります。
つまるところ、このマーケットバリューってのは現在の再調達価格が異常値でないはないことの確認みたいなもんです。一番安くなるシナリオをより安かったら異常値だから使わない。一番高くなるシナリオよりも高いんだったとしても異常値だから使わないよ。という考え方です。
この例題では再調達価格は異常値ではなかったようです。
これとBOOKED VALUEを比較しまして、BOOKED VALUEはMARKET VALUEより高いことが判明したので、安い方を設定します。
というこで90がLCMになりました。
IFRSの場合
IFRSのやり方はシンプルなんですよねー。
一番高いシナリオ と BOOKED VALUEを比べるのみ!
150と100を比べて100がLCMになりました。
USGAAPとIFRSはちょっと考え方が違うと捉えたほうが良さそうです。
USGAAPはBOOKED VALUEってMARKET VALUEを上回ってないか?
というチェックをするのに対して
IFRSではBOOKED VALUEって異常値叩き出してないか?
というチェックをしてます、使うのがCeilingですからね。
※補足ですが問題の中でひっかけでfair valueってのが 出てきたりします。LCMの計算ではfair valueなんて存在しないので注意!